映画「天国はまだ遠く」夜の宮津駅からタクシーに乗った千鶴(加藤ローサ)は、運転手に人のいない場所に連れて行ってほしいと告げる。ほかに客のいない民宿たむらに案内された彼女は、その晩に意を決して大量の睡眠薬を服用し自殺を図る。だが失敗に終わり、32時間も眠り続けた後に目を覚まし、自給自足の生活を送る宿の主、田村(徳井義実)とともに朝食を取ることになる。 自殺をするために、人のいないところにやってきた千鶴。 でも、ふだん客の来ない宿で、宿の主人と過ごすうちに、癒され再生していくスロー映画です。 最近「生」と「食」を扱った映画が多いのですが、「生きる」ということは、やはり「食べる」ことに通じるのだと改めて思いました。 「食べる」ことによって「生かされていく」のだと。 宮津の田舎風景はとても美しく、千鶴も次第に「生きる」気力を取り戻していくのですが、最終的にはここでは癒されるが、自分には自分の居場所があり、そこで生きていくしかないのだと悟ります。 田村もまた過去に辛い思いをしており、日常生活をこなしていくことで、その辛さから逃れようとしているところが切ないのです。止まったままの時計がそれを表しているような気がしました。 加藤ローサは可愛いし、チュートリアルの徳井義実は演技はどうなんだろうと思いましたが、とても自然でかっこ良かったです。 とても穏やかで、心がほっこり温かくなる映画です。
by crescent28
| 2008-12-16 19:30
| 映画・DVD
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住 趣味:読書、映画鑑賞、旅行 はまっていること:ピラティス、スピリチュアル、癒し系 性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。 カテゴリ
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