風を感じて・・・

本「遥かなるケンブリッジ」藤原正彦

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「国家の品格」の著者、藤原正彦氏が文部省の長期在外研究員として、1987年8月から約1年間イギリスのケンブリッジ大学へ家族を伴って赴任した際の滞在記です。

数学者としての研究生活を始め他の研究者たちとの交流、次男のいじめ、レイシズム、教育制度など、滞在中に身の回りで起きたあらゆる出来事との格闘や著者の鋭い分析力によってイギリスとイギリス人を紐解いていくのですが、とても軽妙で興味深いものでした。「国家の品格」でご存知の「武士道」を振りかざし、愛国心や「日本男児たるもの」といったような時には時代錯誤的なところもあれば、自分自身の内面をも深く掘り下げて客観的に見据えているようなところもあり、一見いぶかしげな数学者の研究生活が、なぜかとても人間的で親近感を覚えます。そんな親近感と興味深さから、まるで映像でも見ているかのように、この数学者一家のイギリスでの奮闘ぶりを垣間見させてもらったような気分です。

私も、以前アメリカでホームステイをした時に痛烈に感じたのは、「井の中の蛙、大海を知って井の中を知る」ということでした。海外に行ってものすごく日本のことを考えます。そして、いかに自分が自国である日本のことを知らないかを思い知らされるのです。そういう意味でも、外国に行ってその国のことやその国の人たちを知るということは、とても貴重な体験だと思います。

この本を読みながら、遠い外国に思いを馳せる私なのでした。
by crescent28 | 2008-04-02 23:36 |
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真帆片帆、どんな状況でも風をしっかりと感じて、毎日を前向きに生きていけたら、と思っています。日々の暮らしの中での思ったことや感じたこと、私のおすすめを紹介していきます。
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住
趣味:読書、映画鑑賞、旅行
はまっていること:ピラティス、スピリチュアル、癒し系
性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。
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