2007 年間映画ベスト3
友だちと新年会をした時に昨年観た映画の話題になり、去年一年間に映画館で観た映画はいったいどれくらいだろうと思い、リストアップしてみました。なんと34本でした。以前は年に映画館での鑑賞は3、4本ぐらいだったと思います。仕事で憂鬱な時期が続いた時に気分転換にと観に行って以来はまってしまいました。思うに、集中できるのと、現実逃避できるところがいいんですね。DVDもいいのですが、家だと寛ぎすぎて集中できなかったり、眠くなってしまったり。(映画館でもしょっちゅう記憶を失っている瞬間があるのですが。)
ところでリストアップしたついでに、2007年のBEST3を挙げてみました。 BEST1:善き人のためのソナタ ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツを舞台に、強固な共産主義体制の中枢を担ってきたシュタージ(国家保安省)の実態を暴き、彼らに翻弄された芸術家たちの苦悩を浮き彫りにしたアカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表作品。 シュタージの局員ヴィースラーは、劇作家のドライマンと恋人で舞台女優のクリスタが反体制であるという証拠をつかむように命じられる。ヴィースラーは盗聴器を通して彼らの監視を始めるが、自由な思想を持つ彼らに次第に惹かれ・・。 今からほんの20数年前の東ドイツがこのような監視国家だったことに驚きを隠せない。 国家を信じ、忠実に仕えてきたヴィースラーが、盗聴器から聴こえて来る音楽、文学、自由、愛を知ることにより、今まで知らなかった新しい世界に目覚めていく。 静謐な中に、変わりゆくヴィースラーの哀しみと歓びが心にしみる。 その後、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一され、旧東ドイツ時代のすぺてのデータ、監視された者の監視報告書、監視者などが情報公開されているとこにまた驚かされる。 顔を合わすこともなく、違う世界に生きている二人が盗聴を通して関わり、最後に一冊の本によって心がつながったたラストに熱いものがこみあげてきた。 ちなみに、このヴィースラー役のウルリッヒ・ミューエという俳優は、自分自身当時の旧東ドイツ時代に監視下におかれており、女優であった妻に密告されていたそうです。そして残念ながらこの7月に亡くなったそうです。 また、舞台女優クリスタ役のマルティナ・ゲデックは、「幸せのレシピ」の元であるドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のマーサ役を演じていた女優さんです。 BEST2:HERO 以前から東京地検城西支部の面々にはまっていて、とても好きなドラマでした。行きつけのお店のマスターも含め、みなとても個性的で面白く、この頃から阿部ちゃんも気になりはじめたのでした。なので、この間テレビでも再放送をしていた「HERO レジェンド」の山口編はちょっと物足りなかったかな。 今回映画化ということで規模もより一層大きくなり、とにかく出演者がとても豪華です。 久利生もマイペースでどこかさめた感じがするのに、内面はとても正義感が強くて情熱的で、どこまでもあきらめないその姿勢が、いつのまにか周囲の人間に影響を与えているのだと思います。 最後の「あるよ。」のマスターのお店でのやりとりがいいですね。 今回マスターの出番が思ったより少なくて残念でしたが、最後にいい味出していました。スペイン語も話せるんですね。まったく奥が深くて謎なマスターです。 ラストは「HERO」にしては意外といえば意外でしたが、あの流れでいきなりあれは、ちょっと強引だったような気もします。 またいつか城西支部のメンバーに会いたいですね。 BEST3:ママの遺したラブソング フロリダで怠惰な生活を送るパーシーに、長年会っていなかった母の訃報が届く。ニューオーリンズの生家に帰ったパーシーを待っていたのは、見知らぬ二人の男。元文学部教授のボビー・ロングと彼を慕う作家志望の青年ローソン。古ぼけた一軒家で、嫌々ながらの同居生活が始まる。新しい生活、文学との出会い、初恋、そして初めて聞く亡き母の横顔。ささくれだっていたパーシーの心は、いつか少しづつ癒されていく。そしてある日、母が自分に宛てた一通の手紙を発見する。 セクシー女優スカーレット・ヨハンソンとジョン・トラボルタが共演している映画です。ニューオーリンズを舞台に、人生に迷った少女と心に傷を負った中年男が共同生活を送り、心の触れ合いを通して少しずつ再生していく話ですが、全体を通して地味でありながら、見終わった後も心に残る優しい映画です。 さて、今年は何本の映画を観るのでしょう。 最近は幅が広がって、さらにいろいろな映画を観たいと思っているところです。
by crescent28
| 2008-01-31 20:56
| 映画・DVD
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住 趣味:読書、映画鑑賞、旅行 はまっていること:ピラティス、スピリチュアル、癒し系 性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。 カテゴリ
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