風を感じて・・・

本「利休にたずねよ」山本兼一

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普段あまり読みつけないジャンルであるが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。
利休が秀吉に切腹を命ぜられ、切腹の日から時間軸を遡って、最後に切腹直後の場面に至るといった構成が、興味をひき面白い。そしてその時間軸の中で、利休と利休を取り巻く人々が様々な角度から利休の美への追求を語っている。
侘び寂びの茶の湯で誰もが知る茶人の、ある意味常人とかけ離れた感さえある千利休のちょっと意外な人間らしさを感じられる作品であった。
利休の美へのあくなき執着は、高麗の女人との出来事に起因するのだと思った。
美しい高麗の女人を失ってしまったことから、利休は生涯茶の湯で「美」を追求したのではないだろうか、と。まるで失った彼女を自分の中で永遠に「生かして」おくために。だから秀吉が言うように、利休の茶の湯には、侘び寂びの中に命の艶やかさを秘めているのだと。
美しく、そしてとても色香の漂う作品であった。
by crescent28 | 2010-01-26 23:26 |
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真帆片帆、どんな状況でも風をしっかりと感じて、毎日を前向きに生きていけたら、と思っています。日々の暮らしの中での思ったことや感じたこと、私のおすすめを紹介していきます。
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住
趣味:読書、映画鑑賞、旅行
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性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。
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