興福寺創建1300年記念 国宝阿修羅展@東京国立博物館仕事帰りに阿修羅展へ。 明日行く予定でしたが、土日はかなりの混みようとのことでしたので、前倒しして平日の夜行くことに。 とても楽しみにしていました。 今回は八部衆像、十大弟子像の現存する全14体が史上初めて上野に勢揃いするとのこと。さらには運慶作の釈迦如来像と四天王も来ているのですから、見逃すわけにはいきません。 ただ、八分衆の2体と十大弟子の1体は、体調不良のためすでにお帰りになってしまったのが唯一残念です。 まず、とても心を惹き付けられたのが、法隆寺の阿弥陀三尊像です。 阿修羅像を発願した光明皇后の母、橘三千代が日ごろ拝んでいたと伝えられています。 池に咲いた蓮の上にいらっしゃる仏様、なんて美しく、しばらく目が離せませんでした。 穏やかで静謐で神々しいその姿には、言葉を失います。 八部衆像はとても興味深いものでした。 迦楼羅(かるら)は顔が鳥で、その姿はまるで天狗のよう。 着ぐるみを被っているような神様もいたりして。 そしてひと際人だかりとなっているのがメインの阿修羅像。 阿修羅像って、実際見てみるととても華奢なんですよね。 身長は私と同じぐらい。でも、とってもスリムなんです。それがちょっと意外。 高い位置から低い位置へと通路が傾斜しており、阿修羅像を時計回りにぐるりと一周できるのです。三つの顔にはそれぞれの表情があります。憂い、怒り、悲しみを帯びたその表情とそのまなざしにしばし心を奪われます。まるで今の世の中を見て嘆いているようにも思えます。 いったい阿修羅は何を思うのか・・。 こういった展示としてみると仏像の後ろも見ることができ、またライトアップによってお寺に安置されているのとはひと味違った表情を見ることができます。 展覧会ならではといったところでしょうか。 それにしても、奈良から東京まで運んで来たことを考えると、阿修羅の手とかが折れてしまいそうで、と余計な心配までしてしまいます。 さらに四天王。 これはその大きさといい、かなり迫力があります。 その細部にまでわたって模様が入れられている彫刻は見事としか言いようがありません。 この迫力からか、女性にかなり人気のようです。 そして運慶。 かなりの見応えのある展覧会でした。 私としては、やはり阿弥陀三尊像と阿修羅像がよかったですね。 見終わった後は、いにしえの奈良に思いを馳せてしまいます。 近いうちに奈良に行ってこの仏像たちと対峙したいものです。
by crescent28
| 2009-04-24 22:08
| 芸術鑑賞
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住 趣味:読書、映画鑑賞、旅行 はまっていること:ピラティス、スピリチュアル、癒し系 性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。 カテゴリ
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