高輪にある高野山東京別院に阿字観体験に行ってきました。
阿字観とは真言密教における瞑想法のことで、自分の気持ちをコントロールしようというものです。とはいえ、瞑想というだけでほとんど何の知識もないままに体験。 初心者は事前にロビーでお坊さんの説明を聞きます。 とにかく一つずつ説明をしながら進めていくので、ここでの説明は聞かなくていいとのこと。 あせらない、無理をしない、ということを聞き、少し安堵。 お寺で瞑想なんていうと、座禅と同じような厳しい修行のイメージですが、できなくても棒を持って叩いたりしません、とのこと。 お堂ではすでに参加者が集まっており、お軸の前の席はすでに満席。 お堂に入る際に、お作法があるようで、塗香といってお香の粉を手に塗ります。 和尚さんの案内で、弘法大師像が安置されているお堂の前方の席へ。お軸はないけれども瞑想を誘導してくれる和尚さんの斜め前でかなりいい席のような。 最近では100名近くの参加者があるそうです。 すぐに瞑想できる人はおらず、体が反応するのを待つのだといいます。 和尚さんが、一つ一つの動作をとてもわかりやすく説明していってくれるので、その通りにします。まずは心拍を上げてから、姿勢を作り、次に般若心経を唱えてから呼吸法を習います。 そして月のイメージを膨らませながら瞑想に入るのですが、最初から最後まで、和尚さんが瞑想しやすい環境を整えてくれます。 あっという間の1時間でした。 心なしか気持ちがすっきりしたような気がします。 もともとどのようなものか知らなかったというのもありますが、和尚さんの話は目から鱗でした。 まず、瞑想というと気持ちを集中させて、頭の中を空にするのかと思ったのですが、実は拡散し、頭の中をいっぱいにするのだそうです。頭の中をいっぱいにして、よけいな事を考えないようにするのだとか。逆の発想ですね。 また、瞑想するのに通常は静かな場所でと思うのですが、都会に暮らす私たちは喧噪の中で暮らしていることから、そういった喧噪をも自分の中に取り込んだうえで、どう気持ちをコントロールするかということが大切らしいです。 また、実習が終わった後、「今の気持ちをそのまま外の世界に持ち帰ってしまうと、周りとの温度差ができてしまいますから、外へ出たら気持ちを切り変えてください。」とのこと。 押しつけたやり方ではなく、とにかく今の状態を受け入れたうえで、とても自然体で行えばいいというのがすごく共感できました。 できればその後の和尚さんを囲んでの茶話会にも出たかったのですが、常連さんばかりのような気がしてまっすぐ帰ってきました。 今回一通りのやり方がわかったので、月に一度かふた月に一度は阿字観をやりたいなと思いました。そして次は茶話会にも参加して和尚さんのお話ももっと聞きたいです。 阿字観も体験できたし、この和尚さんにお会いできただけでも来た甲斐があったというものです。 #
by crescent28
| 2009-03-07 20:22
| その他
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by crescent28
| 2009-03-06 22:55
| その他
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by crescent28
| 2009-03-03 23:48
| 暮らし
過去の事件により心に傷を負った謎の男ベン・トーマス(ウィル・スミス)はある計画を立てていた。親友のダン(バリー・ペッパー)にだけ打ち明けられた計画は、見知らぬ7人の他人に彼らの人生が変わるような贈り物をすることだった。そして計画実現のためには、その7人でなければならない特別な理由があった……。 とても衝撃的な映画でした。 前半は、ウィル・スミスの映画に似合わず、ところどころでベンの苦悩する姿があり、その理由がわからずに進んでいったのですが、中盤になるとベンが何をしようとしているのか、物語の全容がわかり息が抜けない感じでした。 実際にベンがとった行動は決して許されるものではありません。観た人の意見もいろいろだと思います。そういう方向にいってしまったベンの追いつめられた気持ちがとても心に痛いです。 7人のうちの一人の女性との関係が深まっていくところが唯一ほっとできます。とはいえその後のことを考えると、それもまた切なく悲しいのですが。 とにかくこの映画、何と言っていいのかわかりません。 彼のとった行動の是非を問うのではなく、自分自身で感じるだけにしておきます。 #
by crescent28
| 2009-03-01 19:35
| 映画・DVD
80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいくが……。 ベンジャミン・バトンの他の人と逆行した人生がとても切なく悲しい。 彼が80歳で生まれてから死ぬまでの一生を丁寧に描いているので、とても長く、途中でちょっと中だるみしてしまったが、それでも彼がどう人生を終えていくのかが興味深かった。 人と人とが交差して通り過ぎてしまうような彼の人生は、出会いと別れの連続である。もちろん普通の人の人生も出会いと別れはあるのだが、彼の場合交差するそのほんのひとときだけがその人と一緒に過ごせる時間となる。いくら人と深く心を通わせても、愛し合っても、その人と一緒に歳を重ねていけないのが切なくまた悲しい。だからこそ、より人生の一瞬一瞬を大切にし、出会った人と心を通わせる・・。 時計職人の想いで作った逆に時を刻む時計とシンクロするベンジャミンの人生。 映画の中で、「もし、あのとき〜だったら。」というくだりがよく出てくるが、そう仮定したとしても時は元へは戻れない。年老いていく人生も、若返る人生もどちらにしても人生はたった一度なのである。 #
by crescent28
| 2009-02-28 23:18
| 映画・DVD
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プロフィール
【クレッセント】
東京都内在住 趣味:読書、映画鑑賞、旅行 はまっていること:ピラティス、スピリチュアル、癒し系 性格:好奇心旺盛で、こうと決めたら突っ走る猪突猛進タイプ。 カテゴリ
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